SLやCTRが更に進化? マグプル (MAGPUL)がAR15用の新型ストック DT Carbine Stock をリリース!
PMAGやCTRストックでお馴染みのMAGPUL Industries( マグプル インダストリーズ )が、新製品となる「DT Carbine Stock」をリリースした。DTとはDual Tensionの略で、ストックとバッファーチューブを安定して固定する新しいロック機構が搭載されている。その一方で、SLシリーズやCTRで培われた機能を落とし込むなど、新旧の優れたアイデアが融合したストックとなっている。
デュアル・テンション・ロッキング・システム
DTカービンストックに搭載された新機能「デュアル・テンション・ロッキング・システム」は、従来のロックピンの他に、バッファーチューブのレール部分に噛み合うオート・エンゲージング・フリクション・ロックを備えており、ロックピンとバッファーチューブ間の動きを最小限に抑えて非常にタイトなロックアップを実現している。
一般的なストックは、バッファーチューブのポジションホールにロックピンが差さることで前後の動きを固定するが、スムーズに調整できるようある程度の遊びが設けられており、完全にガタつきなくチューブに固定できるわけではない。フリクション・ロックはこの遊び部分が動かないようテンションを掛けるためのものだ。
そのため、調整時はスムーズに動かせるが、ロック時はガタが少ないという相反する効果を両立している。
またDTカービンストックは、1つのレバー操作でロックピンに連動してフリクション・ロックも同時に上下するように設計されており、LOP調整※はSLストックと変わらずシンプルな操作を実現している。
※LOP=Length Of Pullの略。トリガーの中心からストック後端(バットパッド)までの距離のこと。
SLとCTRのイイトコ取りなバットパッド
DTカービンストックはバットパッドも新設計となっているが、全く新しいものというよりは、SLシリーズとCTRを組み合わせたデザインとなっている。SLシリーズの滑り止め効果の高いフットプリントとボディーアーマーへの引っ掛かりを抑えたロール・トゥに、人間工学に基づいたCTRのカーブが組み合わさり、フィッティングが向上している。
また、サイドに設けられたスロットは既存のCTRチークライザーに適応しており、従来のオプションパーツが活かせるようになっている。
マグプル らしさを残すAフレームに配置されたスリングポイント
マグプル製ストックはスリングの取付けに困らないのが1つの特長である。両側に対応したQDスイベルソケットはもちろん、1.25インチ幅のスリングに対応したループも設けられており、好みの方法でスリングの取付が可能だ。
ストックのスタイリングはAフレーム(中央が開いたCTRの様な形状)で、不用意にレバーを押してしまったり、装備への引っ掛かりを低減してくれる。
DTカービンストックはデュアル・テンション・ロッキング・システムという画期的な機能を搭載しているものの、価格はCTRと同じで廉価で高機能という マグプル のイメージそのままのストックだ。まだリリースされた直後だが、MAGPULの直営WEB SHOPは早くも売り切れとなっている。日本へ輸入されるのはまだ先となりそうだ。